どん底から

小林です

「最悪の場合は、
全身の神経に進行し、内臓器官も停止し、死に至ります」

何を言われているか?
さっぱり理解できなかった

最愛の妻に突然、放たれた宣告。

子供が生まれて、
一週間目の26日早朝。

手足の先が全く動かないという妻に
「疲れだよ~」と気楽に返事し、
「でも箸も持てないし、おかしい」の一言。

11時に仕事をひと段落させ、念の為、知合いの整形外科へ

すぐに長野市民病院の、
救急外来に紹介状を渡され、行く事に。

その神経内科の
診察室での主治医の一言。
「ギランバレー症候群という、
10万人に1人の確立で発症する神経の病気です」
更に、
ここで冒頭の宣告。

なんでだよ~って、何も理解できない
只ただ、妻の前で気丈に振る舞い、動揺しないどこうと・・・。

治療方法の話をする前に、
駐車場で1人で泣きまくった。せっかく家族ができたばかりなのに・・・。

俺はファミリーが嫌いだった
幼少期から自動施設住まい、2番目と親元に引きとられても極貧生活。
追い討ちをかけるように、
毎日、カネ・金・かねの夫婦喧嘩と終了後のせっかん。
今は絶縁した2番目の弟と
深夜、空腹のあまり畑に大根を盗みにいき、食べたことをある。
その間、飽くなき子ずくりをまざまざと見せつけられ
毎年、生まれる弟や妹。その度に無心に行かされ、せっかんばかり。
実の母親に3度も黄泉の橋を見せられ、
それを遠目で何もみない・しらないふりの実の父親。

いつか、殺してやる・いつか・・・。

でも、
それを止めてくれてたのが最愛のおばあちゃん

皮肉な事に、
自分が一番憎み・恨んだ激怒の対象が
最愛のあばあちゃんが一番、愛した娘。

だから、家族が嫌いだった。群れるのも・・・。

駐車場で泣き明かし、
突然、激怒した。「なんでだ、くそ!」って。

この時、素直に感じた事
「もしも、俺の最愛の人を召還したら
あの世に乗り込んでいき、ダーツを投げた奴と守れなかったご先祖様
すべてに復讐してやる・絶対、してやるからな~」これだけ。

診察室に戻り、
顔を見た妻がひと言。
「凛香のためにも、私、がんばるね、お父さん暴走しないで」

気丈はあっというまにどこかに。

そうして闘病生活へ
血液製剤を日に5本打ち、素弱していく妻を見るのはつらい。

でも、
これを続けていけば高確率で治療できると、
早期発見と彼女の意思の勝利である。

後はリハビリ。

今は、
自分が出来ることを未来の為にやり続けよう

今はとにかくやりぬこう。

最愛の妻や子供の為に。

自分はこれが必然だとは感じていない
そんなものは存在しない。偶然でしかない。
これも試練なんて、ある訳ね~だろ。

そんなものは、
誰かが作った価値観で自分の価値観でない。

やりぬこう。愛しぬこう。
最愛の者の為に。

野路さんありがとう。

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2008年5月31日 17:27
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