ポイント１　墓石店の姿勢を見る

墓石店に行ったら、まず掃除が行き届いていて清潔かどうかをチェックしてください。
展示場の掃除が行き届いていないようでは、良い仕事ができる訳がありません。
「大工さんの腕前は現場のきれいさを見ればわかる」というのと一緒です。

次に、お店にいる人のあいさつは気持ちの良いものかどうかも重要です。
特にチェックしていただきたいのが、営業マン以外のスタッフのあいさつです。
お宅に訪問する営業マンは、どの業者でも自社のことを良く印象付けようとして感じの良いものですが、営業マンではないお店にいる人の電話の感じやあいさつにその墓石店の姿勢がでるものです。
営業マン自体がきちんとしたあいさつができなければ、それはもう話になりません。

お墓は、単に石の種類とデザインだけでできている"もの"ではありません。
基礎工事や据付工事、目に見えない部分も含めた細かな加工や仕上げ、そしてアフターサービスまで、お店の姿勢がすべて反映されるものです。
掃除が行き届かずスタッフの態度も悪く、お店の雰囲気が悪いのに、「品物だけは良かった」などという事は、お墓に関してはありえないのです。

ポイント２　お墓の形状や寸法、石の種類や産地などの説明が詳細に書かれているか

お墓がどのような形をしていて、寸法（大きさや高さ）などもはっきり記されており
その石の産地がどこで、全体的に説明が書かれているかどうかはとても重要です。
最近は、石の色やデザイン（形状）、産地等も本当に種類が多くなってきています。
その石がどこで採掘され、どういう形に加工され、お石塔の幅等も明確になっており
敷地の大きさ等もきちんと記され、また、どのようなコンセプトで設計されたのか？なども一目みただけでわかるようになっているか？
はじめは、よくわからなくても、見ているうちに段々違いがわかってきます。
まずは、どんなお墓があるのか、あなたの目で確かめることが大事なのです。

ポイント３　資格があるかどうか

あまり知られていない事ですが、いまだに資格も専門知識もない墓石店が多いのです。
お墓はある意味、住宅などの建築物と同じです。
専門の知識、専門の資格、専門の技術を持っている人が、責任を持ってつくるべきです。
資格がすべてとは言いませんが、基準があいまいなこの業界では、
信用できるかどうかの根拠として資格はとても重要です。
お墓づくりには、次のような資格を持っている墓石店に頼んでください。

■お墓ディレクター

日本石材産業協会が認定。唯一の全国統一団体。

■石材技能検定

石材の加工や石工事の国家資格です。

きちんと保証してくれて安心できる墓石店か？どうかを見極める判断材料になります。

ポイント４　営業マンの人柄を見る

お墓づくりで一番重要なことは、あなたがどんな営業マンを選ぶか、かもしれません。
あなたがどんな営業マンと出会い、付き合っていくかで、お墓づくりが大きく変わってきます。
話が上手かどうかより、何よりも人柄を見てください。
身なりは清潔か、あいさつはきちんとしているか、あなたの話を聞いてくれるかどうかじっくり観察してください。
すぐに値段の話や値引きの話をし、契約を急がせる営業マン、他店の悪口を言う営業マンは感心しません。
そして「どうも合わないな～」と思ったらつき合うのをやめて下さい。
お墓は、ご先祖供養にかかわるものです。
気持ちよくお話をすすめるためには、担当営業マンの人柄が本当に重要なのです。

ポイント５　社長を見る

会社は社長で決まります。
その墓石店が良い会社かどうかは社長を見れば一発でわかります。
できれば一度でも良いので社長と話をする方が良いのですが、社長が忙しすぎて時間が合わなかったりした場合は、その墓石店のチラシやホームページを見てください。
ホームページなどでは社長自身の顔写真や挨拶文をみていただき、ブログ（日記）などで日々の生産活動などが継続して更新されているような墓石店は、会社の姿勢や社長の人柄も見ることができます。
それだけしっかりとした覚悟と責任感のあらわれがあり、お墓づくりに真剣に取り組んでいるということだと思います。
また、インターネットの通信販売でよく買い物をする人は、そのホームページに社長の本名と顔写真のないお店からは絶対に買わないそうです。

最後に大事なことを言います。
墓石店選びでは、何よりもあなたが、「いいな～」と思う直感を大事にしてください。
この直感が、今後末代までお参りすることになるお墓づくりの第一歩です。
お墓づくりは、普段している買い物と違って、精神的な部分が重要な作業です。
まずは、そのことを頭においてください。